整体セラピストの勉強は、ちょっと入門編をやっただけでもすごく面白かったです。やっぱり拾い読みではだめで、何事を学ぶ場合も同じでしょうが、一つの体系を持っている師に短期間でも就いて学ぶのが大切ですね。
N先生の教え方は、体全体のバランスを心の面までも含めて診る「ズームアウト」と、体のある部分に焦点を合わせていく「ズームイン」の手法の繰り返しになります。例えば、ボクのY染色体のご先祖がエチオピア、ケニヤ、タンザニアの中間辺りのRift Valleyでライオンに追われて逃げていた頃身につけた交感神経優位モード(ストレスモード)対応の胸式呼吸法と、やっと逃げおおせてホッとした副交感神経優位モード(リラックスモード)対応の腹式呼吸の差を実地で教わりながら(もちろん、ライオンが出てくるわけではありませんが)、それぞれに関係する筋肉の緊張の緩め方やバランスの取り方を実習で教わります。緊張すると肩で息する理由とか、足の裏のツボを思い切り押して痛くしておいてから、全身をリラックスさせて交感神経と副交感神経のバランスを取らせる意味なんてのも教わります。
こういう総合的「全体」と専門的「部分」を往復するやり方というのは、教育では普通に活用されますね。GeneralistとSpesialistの養成というのは、最初から決めつけ過ぎずに行ったり来たりがいいみたいで。弁証法的に言えば「学習とは、全体と部分を行きつ戻りつしているようでいて、少しずつ進んでいく。螺旋階段を上からみると堂々巡りをしているが、横からみると一段ずつ上っているがごとし。」そういえば、航空学科の恩師T先生は、流体力学の講義の時に「T字型人間になりなさい。あれこれ手を広げ過ぎると、空気中の抵抗が大きくて上にいけないが、一つのことを勉強していくと自然に高いところに登っていける。そして、ある処まで登ると視界が開けて地平線の遠くが見えるようになるよ。Tという字の形のようにね。」と教えて下さった。確かに、人生はその繰り返しであったな。
今は、少し手の広げ過ぎかもしれないから、T先生の教えに立ち返って、また次のT字を目指さねば。
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